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事業の革新性とニーズ その1

先日、ある起業家の方とお話をする機会がありました。

起業された当時には、前の会社からのお客さんがついており安定していたが、
数年が経ち、売り上げが伸び悩んでいるということでした。
その方は事業の新たな方向性を考えてはいるが、それが上手くいくか分からない
ので不安であるという悩みも持たれていらっしゃいました。

事業を立ち上げるとき、すなわち起業の際にはたいていある程度の創業計画を立てるものですよね。もし起業者が資金調達により融資を受ける場合はなおさら、日本政策金融公庫を始めとする金融機関に創業計画書を提出しなければいけません。実は、この作業というものは、非常に重要です。たとえ、資金調達を受けないとしても、私の考えとしては、頭の中だけではなく、創業計画を文章として言語化するべきだと思います。
言葉にすることで、よいことがいくつかあります。
例えば、以下のようなものがあるでしょう。

1.思考が明確になること、冷静になること
2.数字に出すことによって、より客観的に事業を評価することが出来ること
3.将来の事業計画を想起することが出来ること

私も融資を受けようと創業計画書を書きましたが、今では非常に良かったと感じています。実は創業当時、創業計画なんて頭の中で多少なりとも考えていればそれで十分ではないかと鷹をくくっていたのです。すると、いろんな人と話をさせていただく中で、それでもやはり創業計画は文章化するに越したことはないという結論に達しました。
まさか、と思われる方も一度お試しください!

本来、本件のような内容は同期の先生方と執筆しておりますこちらのコラム「気軽に相談できる奈良の行政書士のコラム」のほうで書くべき内容ではありますが、タイムリーな内容でしたので、一つこちらでも書かせていただきました。
もしかしたら、上記コラムでも重複する内容を記載するかもしれませんが、ご了承ください。

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